ホースビットとは、乗馬の際、馬を制御するために咥えさせる「轡 (くつわ)」のこと。革鞄からスタートしたグッチは、創業当時馬具も手がけていました。ヨーロッパ貴族の間で嗜まれていた乗馬に商機を見出し、高級馬具で瞬く間に知名度を上げたグッチ。グッチの創業者、グッチオ・グッチ氏の息子達は馬具から着想を得て、馬の轡、つまりホースビットを取り入れた靴や鞄を1950年代に発表します。たちまち話題を呼んだこれらの作品は、グッチ=ホースビットと言えるほど、代表的でアイコニックなデザインとなりました。
カジュアルな装いは格上げし、スーツスタイルと合わせれば適度にカジュアルダウンさせられる懐の深さが、この1953が世界中の洒落者たちに愛される所以です。ホースビットローファーの発表年と言われる1953を背負うこのモデルは、一度はラインナップから姿を消したものの、再販を待ち望む声により復活、以来グッチの定番として現在も愛されています。この形を原点としながら、サドル部分がなく、さらにスッキリとした印象の「Jordaan (ヨルダーン)」や、ドライビングシューズタイプなど、様々な派生モデルが誕生しています。
1953と比較してサドルがない分、スッキリとした流線的なデザインのヨルダーン。エロンゲーテッド トゥと呼ばれる長く取られたつま先も印象的で、よりドレッシーでシャープな雰囲気を醸し出しています。
国内価格だと10万円を超えるホースビットローファーですが、アウトレットモデルであれば5万円台の超お買い得プライスで入手が可能です。ビット部分のデザインなど現行品と若干の違いははあれど、「イタリア製のグッチのホースビットローファー」という点で品質は劣りません。日本国内で入手が困難、という点ではむしろ希少かも!?海外在住のパーソナルショッパーから直接購入できるBUYMAならではのホースビットローファーが入手できちゃいます。