HERMES(エルメス)のジュエリーは、馬具工房に端を発するメゾンらしい機能美と現代の洗練が寄り添う点が高く評価されます。職人の手仕事で磨き上げられるシルバーやラッカーコーティングは肌なじみが良く、装いにさりげない気品を添えるため、世代を超えて愛用者が多いのも特徴です。
中でも女性向けネックレスの代表格が「Chaine d'Ancre(シェーヌ・ダンクル)」。1938年の船の錨鎖モチーフをそのままチェーンに仕立てたデザインは、エルメスのクラフツマンシップを象徴する存在で、潔いラインがタイムレスな魅力を放ちます。より軽やかな印象を求めるなら、同モチーフをリズミカルに連ねた「Farandole(ファランドール)」が好相性。ロング丈をさらりと一連で着けても、二重に巻いてチョーカーのように楽しんでも映える自在さが人気の理由です。
エルメスの頭文字をグラフィカルに表現した「Pop H(ポップ アッシュ)」は、豊富なカラーパレットと程よいボリューム感が特徴。ミニサイズの「Mini Pop H(ミニ ポップ アッシュ)」ならデイリーにも取り入れやすく、複数色をコレクションするファンも少なくありません。エポキシ樹脂で彩られた“H”が胸元にリズムを生み、シンプルなTシャツやニットのワンポイントにも好適です。
バッグアイコンの物語をジュエリーに翻案したのが「O'Kelly(オー ケリー)」と「Kelly Chaine(ケリー シェーヌ)」。前者はケリーバッグのパドロックを、後者は留め具“クラスプ”をモダンなリンクチェーンで繋ぎ、軽快さと気品を両立。メゾンの世界観をさりげなく語れるうえ、装いのテイストを選ばないユーティリティピースとして評価を高めています。
いずれのモデルも、メゾンが掲げる"最高品質の素材と卓越したサヴォワールフェール"という信念を体現。傷が付きにくい鏡面仕上げや絶妙な重量バランスなど、目には見えにくいディテールへの配慮が、長く愛用できるネックレスを生み出しています。トレンドに左右されず、自分らしいエレガンスを語るジュエリーを探すなら、エルメスのネックレスは最有力候補といえるでしょう。