FENDI(フェンディ)は1925年、アデーレとエドアルド・フェンディ夫妻がローマで創業した革製品とファーの工房をルーツに持つメゾンです。「FF」ロゴは“Fun Fur”の頭文字であり、革新を恐れない遊び心と卓越したクラフツマンシップを象徴します。故カール・ラガーフェルドが半世紀にわたりデザインを手掛け、現代はシルヴィア・フェンディとキム・ジョーンズが伝統とモダニティを融合。イタリアらしい色彩感覚と機能美、そして豊富なバリエーションが世界中の女性から支持される理由です。
「PEEKABOO(ピーカブー)」は2009年に登場。外からは端正なトップハンドルバッグながら、ツイストロックを片側だけ開けると内側のライニングや異素材が“いないいないばあ”のように覗く二層構造が特徴です。程良い容量と仕切りで実用性も高く、ミニからラージ、近年の「ISeeU」までサイズ展開が豊富。タイムレスなエレガンスを求める大人に愛されています。
「BAGUETTE(バゲット)」は1997年発表の元祖“イットバッグ”。フランスパンを脇に抱えるような細長いフォルムから名付けられ、ショートストラップで小脇にフィットするのが魅力です。ドラマ『Sex and the City』でキャリーが放った“Itʼs a Baguette.”の台詞で世界的ブームとなり、シークインやFFジャカードなど膨大なバリエーションがコレクター心をくすぐります。
「Fendi Graphy(フェンディ グラフィ)」は、丸みを帯びたホーボーシルエットの底面に立体的なメタルレターで“FENDI”を大胆に配した現代的モデル。肩に掛けるとブランドロゴが横顔に沿って映え、付属ストラップでクロスボディにもアレンジ可能です。柔らかなナッパやミニサイズも人気で、アイコニック×ストリートのバランスが絶妙です。
「BY THE WAY(バイ ザ ウェイ)」はボストンバッグを軽量に再解釈した2010年代の定番。ファスナー付きトップと両端の留め具がシャープな印象を添え、取り外し可能なストラップでハンド・ショルダー・クロスボディと三役こなします。丸みのあるシルエットながら自立し、通勤から旅先までシーンを選びません。
「SUNSHINE(サンシャイン)」は2020年代に加わったトートライン。スクエアなボディに「FENDI ROMA」の型押しレタリングとアクリルの円筒ハンドルを組み合わせ、都会的な抜け感を演出します。大きく開くマグネット開閉と広いマチで収納力が高く、付属ストラップで肩掛けも可能。レザーはもちろんラフィアやデニムなど季節素材も豊富です。
これらのモデルはいずれもカラーや素材の幅が広いため、きっとお気に入りのアイテムが見つかるはず。ローマで培われたフェンディのバッグは、遊び心と品格を兼ね備え、これからも世代を超えて女性たちの日常に華やぎを添え続けるでしょう。