Off-White(オフホワイト)は、故Virgil Ablohが2013年に創設したラグジュアリーストリートブランド。ストリートの自由な感性を高級素材と建築的アプローチで昇華し、矢印モチーフや引用符、“ZIP TIE”タグなど独自の記号で瞬時に認識される存在感を放ちます。メゾンの枠にとらわれない実験精神が、クリエイターからビジネスパーソンまで幅広い男性を惹き付ける理由です。
同ブランドのスニーカーは、バスケットボールやランニング、アウトドアなど多様なカルチャーを横断するデザインを採用。高品質レザーやテクニカルメッシュを組み合わせたアッパーに、ブランドシグネチャーであるアローと対照的なソールカラーを重ね、ストリートの勢いと大人の品格を両立させています。
「Out Of Office(アウトオブオフィス)」は2020年に発表されたローカットモデル。80年代のテニスシューズを想起させる端正なシルエットに、ゲル入りの厚いアウトソールと通気孔を備えたアッパーを融合し、日常の快適性を追求しました。矢印ロゴとZIP TIEがアクセントとなり、スーツスタイルにも映える万能さが魅力です。
「Low Vulcanized(ロウ バルカナイズド)」はキャンバスやスエードの軽快なアッパーに、対角ストライプと矢印を配したラバーサイドテープを巻き付けた定番ロートップ。バルカナイズド製法による屈曲性の高いソールが歩行性を高め、ミニマルながらブランドDNAを主張します。
「Odsy-1000(オーディーエスワイ1000)」はトレイルランを着想源にしたボリュームソールが特徴。スパイク状のラバーアウトソールと多層レイヤードのテクニカル素材が、都市とアウトドア双方で機能するグラフィカルな一足です。インダストリアルベルト風プルタブや“SHOELACES”ロゴ入りシューレースが遊び心を加えます。
「Off Court 3.0(オフ コート3.0)」はヴィンテージバスケットボールを再解釈したハイカットモデル。キャンバスとスエードのコンビネーションに、着用感を演出するユーズド加工と大ぶりのガムソールを組み合わせ、スタイリングに奥行きを与えます。アンクルストラップ代わりのZIP TIEとオレンジタグが視線を集めるアイコニックな存在です。
これらのモデルはいずれも、伝統的なスポーツフットウェアの語彙を再編集しながら、アートピースのようなディテールで差別化された仕上がり。Off-Whiteのスニーカーは、単なるトレンドではなく、着用者のライフスタイルや価値観に寄り添う“ハイブリッドラグジュアリー”として成熟を続けています。