Maison Margiela(メゾン マルジェラ)は1988年にパリで誕生して以来、匿名性と実験精神を軸にモードの最前線を走り続けてきました。レディース向け財布・小物にもその哲学は色濃く反映されており、外装にのみ配された「4ステッチ」でブランドを示しつつ、ナンバリングロゴは内側に秘めるという“控えめな自己主張”が多くの女性を魅了します。柔らかなカーフやラムレザーを用いたしなやかな手触り、使い込むほどに深まる艶感も人気を支える要素です。
まず紹介したいのが「Glam Slam(グラム スラム)」ライン。雲のようにふっくらとしたキルティングレザーは、着用者が無意識に生むシワや膨らみを肯定するブランドのコンセプト“ドレス イン ヘイスト”を体現。ミニウォレットでも立体的なパッドとメタルプレートのラベルが目を惹き、モード感を演出しながらもデイリーに使いやすい軽さを備えます。
続いて「5AC(ファイブエーシー)」。オブジェのようなバッグで知られる同シリーズのエスプリを凝縮し、端正なフォルムにカデナモチーフやステッチワークを効かせたデザインが特徴です。外装のミニマルさと内装の実用性を両立し、カードホルダーでも充分な収納力を確保。ビジネスシーンにも映える上品さで幅広い年齢層から支持を集めています。
ブランドを語る上で欠かせないのが「Tabi(タビ)」モチーフ。1989年に発表されたスプリットトゥブーツを源に、フラップ部分に足袋状のカッティングを取り入れた財布やコインケースは、一目でMaison Margielaと分かるユニークさを放ちます。大胆なアイコンでありながらシンプルな構造と滑らかなレザーが調和し、遊び心と気品を同時に叶えたい大人の女性に最適です。
そのほか「4ステッチ」を正面にあしらったチェーンウォレットやエンベロープ型三つ折り財布など、装飾をそぎ落としたバリエーションも豊富。いずれも手に取るほど革が馴染み、経年変化を楽しめるのが魅力です。控えめでありながら確かな存在感を放ち、持ち主のスタイルに自然と溶け込む──これこそがメゾンマルジェラのレディース向け財布や小物が長く愛される理由でしょう。