BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)は、1966年にイタリア・ヴィチェンツァで誕生したレザーグッズの名門です。熟練職人の手仕事により生まれるやわらかな質感と、控えめながら確かな存在感を放つデザインで、多くの女性を魅了し続けています。
ブランドを象徴するのが、細く裁断したナッパレザーを斜めに編み込む「イントレチャート」。糸のようにしなやかなレザーを織物のように組み上げることで、軽さと強度を両立させる独自技術です。誕生から半世紀を経た今もなお、タイムレスなエレガンスの象徴として愛されています。
ロゴを前面に押し出さないミニマルな美学も特徴です。静かなラグジュアリーを体現するシルエットは装いを選ばず、それでいて確かな個性を宿します。ここでは、特にレディースラインで人気を博す主要モデルをご紹介します。
まず「CASSETTE(カセット)」。大胆に幅を広げたイントレチャートが立体感を生み、マグネットフラップのシンプルな構造と相まってモダンな印象です。クロスボディからショルダーまで自在なストラップ調整が叶い、デイリーにも旅先にも活躍します。
続く「JODIE(ジョディ)」は、トップハンドルの結び目が愛らしいホーボー型。しっかりとマチを取りながらも、結び目によって視覚的な軽やかさが加わり、カジュアルからドレスアップまで対応。サイズ展開が豊富で、ミニサイズも高い人気を誇ります。
「ANDIAMO(アンディアーモ)」は、イタリア語で“さあ行こう”を意味する新世代のトート。柔らかなイントレチャートボディに、メタルノット付きレザーストラップを絡めたディテールがアクセント。開口部が大きく、実用性と華やぎを両立させています。
ハンドルに真鍮製のバーをあしらった「SARDINE(サーディン)」は、彫刻的なハンドバッグとして注目の的。バーがレザーの質感とコントラストを成し、持つ仕草そのものがスタイリングのポイントに。軽量なため長時間の外出でも肩がけしやすい点も魅力です。
クラッチブームを牽引した「THE POUCH(ザポーチ)」は、雲を思わせるふっくらとしたシルエットが特徴。余計な装飾を排した純粋なフォルムは、手に抱えるだけで装いにモダンなリズムを添えます。現在はチェーン付きなどバリエーションも豊富です。
BOTTEGA VENETAのバッグは、革新と伝統を織り交ぜた職人技、控えめでありながら揺るぎない美意識、そして使う人の日常に寄り添う機能性が三位一体となっています。上質を知る大人のワードローブに、静かな輝きを与える存在です。