2022/11/01

一点もの感が現地で人気のエルメス petit h プティアッシュ

こんにちは。11月になりますが、暖かく日中はまだ半袖の人もいるローマからイタリアの宝物屋さんです！今日は、エルメスのクリエイティブなコレクション「petit h プティ アッシュ」についてご紹介をいたします。

2010年にエルメスファミリーの子孫で、デザイナーでもあるパスカル・ムサーによって誕生した「petit h」は、エルメスの商品の生産過程で不要になった素材を再利用して作られたシリーズです。
例えば、ある時ボリード用にベージュ色のカーフスキンが準備をされていましたが、職人により、最終的にはバッグに用いる革素材としては軽すぎると判断をされました。それでは、その革を使って何か別のものが作れないか？とアイディアを膨らませて考えられたオブジェが「petit h」のコレクションとしてデビューをします。

さまざまな生産ラインで余った生地、革、磁器、その他多くの素材を回収して、自由自在に組み合わせながら、デザイナーのインスピレーションによって機能性と美しさを併せ持つ、まったく別のオブジェに生まれ変わるのです。

ローマのエルメスは、映画「ローマの休日」で有名な観光スポット、スペイン階段の近くにあります。1994年にオープンをしました。2016年の引っ越しを経て、現在はパラッツオ・アルコナーティ・ネグリーニ・カファレッリというローマ貴族の歴史的な16世紀建造の建物の中に入っています。売り場面積は広く、メンズ用の商品を専門に販売するメンズ館、レディース用のものを中心に扱うお会計をする場所のある本館、通りを挟んで別の建物には、シルク小物のみを販売するシルク館があります。

お隣さんは、イタリア生まれのブランド、サルヴァトーレ・フェラガモです。フェラガモは、スタッフは、イタリア人特有の面白くてユーモアあふれる会話でもてなしてくれるある意味一度体験してしまうと中毒性のある楽しいお店です。

美食の国、イタリア。
エルメスのお店のある界隈では、細い路地裏に多くのレストランが軒を連ねます。ヴォンゴレのパスタ、ピザ、ニョッキ、アーティチョークの白ワインの蒸し煮などが名物です。イタリア生まれの食べ物には、パスタ、ピザ、リゾット、ジェラート、ティラミスなどがあります。お米や魚介類、お刺身（カルパッチョ）なども食べますので、イタリア料理は日本人の口にも良く合います。そして、お食事の最後には、パンチの効いた薫り高いイタリアのエスプレッソコーヒーをお試し下さい。イタリアでは、カプチーノは、朝食時やおやつの時間に飲まれます。
イタリアの宝物屋さんも、イタリアに来た当初にはおいしい食べ物の魅力にはまり、みるみるうちに6キロくらい太ってしまいました。

エルメスのすぐ近くにあるバールです。ふわふわの泡がおいしいカプチーノです。

エルメスのクリスマスの時期の飾り付けです。
写真のやや中央辺りに見える丸い形のものが、エルメスのシンボルの馬のイルミネーションです。お馬さんを目印にお入り下さい。こちらがエルメスの現時点での主要な入口となります。イタリアでは、クリスマスの飾り付けは12月に入ると始まります。シルク館側を背にして撮影をしています。

ツイリーには、たくさんの種類があり、しばしば山のように盛り上げられ積み重ねられています。この写真を撮影した時は、きれいに整理整頓をされたばかりで、比較的穏やかな様相を見せていました。
ツイリー、カレなどは、シルク館の方と併せるとそれこそ目が回るほどあるため、迷ってしまいます。欲しい商品を決めるため、本館とシルク館を行ったり来たりしているお客さんを見ることも多くあります。ローマっ子の運転は荒いですので、横断時にはお気をつけ下さい。
だいたいのお好みの色、柄などをスタッフに伝えると、ちょうど良いものが出て来ます。

オリジナリティあふれる唯一無二のユニークなアイテム

「プティ アッシュ」はフランス語で“小さなｈ”という意味です。“ｈ”はエルメス（Hermes）の頭文字の“ｈ”から来ています。
しかし、その名前にも関わらず、「petit h」のラインは決して小さいものではありません。
それどころか、設立から10年以上が経った今日では、独創性あふれる膨大な数のコレクションが揃っています。イタリアのエルメスでも、常時300種類くらいの商品があります。イタリアの住民に向けてのみ、限定製作された素敵なものもあります。
異なる素材、異なる部門の職人の技を融合して製作されるオブジェは、例えば、布の端切れなどから作る場合は、一度にたくさんの数を作ることができません。そのため、多くの「petit h」の商品は、一点もので、その柄も色も基本的には同じものはありません。

ダルメシアンのチャームです。ストラップ部分は、カラフルなシルクツイルで製作されています。チャーム類は、キーホルダーとして鍵を付けたり、チャームとしてカバンなどの飾りとしても楽しめます。「petit h」の他の多くの商品のように、ダルメシアンのお色はお楽しみとなります。

こちらは、シルクのかわいい靴紐です。多くの数を購入していますが、すべて違う柄を受け取っています。靴紐には、お写真の「フェットチーネ太めんタイプ」と、細めの紐の「スパゲッティタイプ」があります。イタリア人はお洒落にとても気を遣うため、足元をチャーミングに変身させてくれるカラフルな靴紐は人気があります。身に付けていると、じっと見られてしまうほどです。
それぞれの出品ページはこちらです。
フェットチーネ太めんタイプ：https://www.buyma.com/item/59128668/
スパゲッティタイプ：https://www.buyma.com/item/88461503/

西洋人は「人と同じものはイヤ！」が必ず根底に

エルメスのファンにとっては、「petit h」のコレクションよりも優れたプレゼントはないといわれます。特に西洋人は、人と同じものを持つことを嫌がる傾向があり、常に何か自分だけの“印”や付加価値を付けようとします。
イタリア人も、流行りもの、ブームなどはあまり興味がないことが多く、自分の本当に気に入ったものや、どこにも売っていないもの、思い出になるものを大事にして探そうとします。贈り物が相手にとって“自分のことを思い出してくれるようなものになるか”、という視点も大切なようです。その意味から、独創性にあふれ、お色も柄も世界に一つだけの「petit h」のコレクションは人気があります。

かわいい動物のポケットブラシ。こちらはお馬さんです。革素材の種類もお馬さんの色もお楽しみとなります。注文をしてみないと、どんな子が来るかは分かりません。すべてはサプライズです。
エルメスでは、商品を待つ時のこのワクワク感のサービスも「petit h」の商品の価格に「ワクワク料」として含んでいるそうで、このことから、事前に商品の柄やお色などを知ることはできません。

とてもすてきなシルクのトートバッグです。この注文では、たくさんの動物の絵が入っているバッグを受け取りました。表面、裏面と動物の柄は違い、美しいバッグです。2Wayで使用することができます。

「petit h」の商品のラッピングは、「petit h」と記載がされた茶色のリボンにかわいいチャームが付いています。チャームには、リス、犬、馬、バンビ、天使など、たくさんの種類があります。どんなものが届くかは、こちらも大きなお楽しみです。
注意点としましては、ここ1年くらいエルメスに限らないのですが、イタリアでは、ラグジュアリーブランドでは紙袋の配布を控えるようになっています。紙袋の代わりに白いエルメスのメッセージカードが付いています。例として、セリーヌは2021年7月から紙袋の無添付が顕著になっています。
エルメスでは、環境に配慮するため、領収書も紙のものではなく、Emailの登録があるお客さまには電信（PDF）での送付に切り替えをしているところです。

サステイナビリティ - 新しいイニシアチブの使命

廃棄物をゼロにし、廃棄物の価値化をする。
エルメスの責任者は、「私達はものを捨てない」といいます。
「petit h」のコレクションは、商品の生産過程で出た廃棄物を中心に据えた再利用の例ですが、地球の未来を守るためにも、私達一人一人の環境への配慮は不可欠です。
「petit h」のコレクションは、エルメスらしいラグジュアリー感も残しつつ、どれも遊び心のあるアイテムになっています。一度きりの登場で今後の生産予定はない商品もあります。

エクスクルーシブで希少感がある「petit h」のかわいらしい小物は、クリスマスプレゼントや、お誕生日の贈り物としても、またご自身で思い出のコレクションとしてお持ちいただくのにも大変おすすめです。

「petit h」の出品ページのまとめリンク：https://www.buyma.com/r/_HERMES-%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%B9/-B7846203/model:petit-h/