2020/06/04
マイナーリーグベースボールの深~い世界 その1
アメリカのローカルカルチャーを知るにはマイナーリーグベースボールがおすすめ
アメリカの野球と言えば、メジャーリーグベースボール。
大谷翔平選手や田中将大選手にダルビッシュ有選手が活躍し、さらに今シーズンはレイズの筒香嘉智選手やレッズの秋山翔吾選手など新加入選手たちにも期待がかかります。
この様に日本人にとってメジャーリーグはかなり身近な存在となりましたが、実はメジャーリーグの下には数多くのマイナーリーグ球団があり、その数はなんと261チーム!
簡単にそのピラミッドを紹介すると、メジャーリーグの下にあるのがトリプルAと呼ばれるリーグ。日本で言う二軍です。
そして、ダブルA、クラスAアドバンスド、クラスA、クラスAショートシーズン、ルーキーアドバンスド、ルーキーとマイナーリーグだけで8つのクラスに分かれているのです。
メジャーリーグは全部で30球団ですので、1チームあたり8から9チームを持っていることになります。そして、これらのチームは全米各地に配置されていて、それぞれが地元に根差した存在となっているのです。
ですので、マイナーリーグにはユニークで面白い名前やロゴのチームがたくさんあるんです。そんなマイナーリーグベースボールの深~い世界を巡っていきましょう!
地元でおなじみのかわいい食べ物がチーム名!? 【モンゴメリー・ビスケッツ】
アメリカ南部のアラバマ州。
日本人にはあまり縁のないこの州にあるのがモンゴメリー・ビスケッツです。
そうです。ビスケットの複数形のビスケッツなんです!
ちなみにアメリカでビスケットというと、お菓子で食べる薄いクッキーのようなものではなく、ケンタッキーフライドチキンでチキンと一緒に出てくるマフィンみたいなアレのこと。
南部の食卓には必須のお料理で日本でいうならご飯のポジション。無くてはならないものなのです。
なので、チーム名に合わせて、選手が試合でかぶる帽子にもビスケットをキャラクターにしたチームマスコットの「モンティ」くんが描かれています。
このモンティくんはマイナーリーグのキャラクター投票では常に上位にランキングされる超超超人気キャラ。こんなにキュートだったら人気が出るのも当然ですよね。そのため、実はビスケッツはアメリカの野球ファンには有名なんですよ。
ニューヨーカーに人気のお手軽フードがチーム名 【スタッテンアイランド・ピザラッツ】
ニューヨーク市スタッテンアイランド区。
あまり聞いたことがないかも知れませんが、スタッテンアイランドはマンハッタンやブルックリンと同じく、ニューヨーク市を構成する区の1つです。
そのスタッテンアイランドにあるのが、かの有名なニューヨーク・ヤンキースのマイナーリーグチームである、スタッテンアイランド・ヤンキースです。
メジャーリーグから数えると6軍に当たるクラスAショートシーズンですが、このチームからヤンキースのユニフォームを着てヤンキースタジアムのフィールドに立つことを目指して若い選手たちが練習と試合の日々を過ごしています。
そして、このスタッテンアイランド・ヤンキースはファンサービスの一環として、夏の間の限られた試合だけ スタッテンアイランド・ピザラッツ という名前になるんです。
さらに名前だけではなく、ピザラッツ専用のロゴとユニフォームを用意してプレーするという徹底ぶり。
ピザラッツという名前は一刻一秒を争うニューヨーカーにとってのファストフードであるピザとニューヨークの摩天楼の隙間でたくましく生きるネズミから取られ、ニューヨークらしさを表しています。
試合で着用する帽子は2種類あり、ネズミとピザを組み合わせたロゴのバージョンとニューヨーク市を表す NYC の Y がピザになっているバージョンがあります。
どちらもニューヨーク感満載のデザインでファンからはスーパークール!と大人気です。
また、スタッテンアイランド・ヤンキースの特別バージョンとして、イタリアのお菓子であるカノーリをモチーフとしたキャラクターが描かれた帽子もあります。こちらはニューヨークに多いイタリア系移民へのトリビュートとして作られたものです。
どれもローカルなニューヨークを感じさせるのアイテムですので、ストリートスタイルに合わせてみるのはいかがでしょうか?
トウモロコシと見せかけて… トリッキーなロゴ! 【シーダーラピッズ・カーネルズ】
最後に紹介するのはアメリカ中部にあるアイオワ州にある、シーダーラピッズ・カーネルズ。
アイオワ州と言われてもまったく想像がつかないと思いますが、野球か映画が好きな方ならケビン・コスナーが主演した映画「フィールド オブ ドリームス」の舞台になった州と言われたら多少はイメージできるのではないでしょうか?
「フィールド オブ ドリームス」では主人公がトウモロコシ畑を切り開いて野球場を作ると伝説の選手たちが集まってくるというストーリーでしたが、実際にアイオワ州はトウモロコシの名産地で地平線まで広がるトウモロコシ畑を見ることができます。
という訳で、アイオワ州にあるこのチームのロゴは当然のようにトウモロコシ。
…
……
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と見せかけて、よーく見ると実はバット!なんとバット!
超トリッキー!
トウモロコシの葉っぱの中の黄色い本体の部分をよく見ると、上が太くなっていてバットになっているのが分かりますか?加えて、根元の部分に赤いグリップ用のテープが巻いてあるというところにもこだわりを感じさせます。
さらにホームゲーム用のロゴは葉っぱの形でカーネルズの K を表現している芸の細かさです。
このトウモロコシのロゴは凝っていてデザインとしてもよくできてると思いますし、トウモロコシと見せかけてバット!というのは他人に見せて面白がってもらえると思いますよ!
他にもまだまだある、深~いマイナーリーグチームの世界
マイナーリーグチームの世界、いかがでしたでしょうか?
今回は3チームだけの紹介でしたら、他にも特徴的なチームはたくさんあります!
(全部で216チームありますから!)
今後もこちらで紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。
下のリンク先では私が出品しているマイナーリーグチームの帽子を見ることができますので、ぜひご確認ください。