2021/01/21

輸入の種別及び関税等について

2022年1月27日更新

お立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
イタリア在住パーソナルショッパーのLugliaです。

こちらのポストでは、商品ご購入時にかかる関税についてや、
当方での関税の扱い、輸入の種別等を記載しております。
ご購入時の初回メッセージ等でもご案内はしておりますが、
関税や輸入種別等についてご不明な点のあるお客様は
ぜひ一度目を通していただければ幸いです。

そもそも【関税】とは？

関税とは、簡単にご説明いたしますと、

【輸入品に課せられる税金】のことです。

安い海外製品が関税無しで日本に輸入されてしまうと、
国産品の製品が売れなくなってしまいますよね？
そのため、この関税は安い外国製品から国産品を守るために存在しています。

BUYMA上のルールはどうなっている？

BUYMA上のルールとしましては、
原則として、海外から品物を輸入した場合、
関税類は商品の【輸入者（受取人）】が支払うこととなっております。

【関税の支払いについて知りたい】
https://qa.buyma.com/buy/pay/3104.html

また、不当に関税の支払いを免れることは【違法】です。
稀にインボイス上の商品価格を偽って記載したり、内容物を偽って発送したり等
関税の支払いを免れる・少なめに支払う行為をされている発送者がいるようですが、
税関の事後調査等にて発覚した場合、【輸出者(発送者)】ではなく
【輸入者(購入者・受取人)】に罰則が課されますので、
BUYMAを含め海外発送品のお買い物をされる際はどうぞ十分ご注意くださいませ。

特に最近はBUYMAのような"買付代行サービス"において、
インボイスの価格を仕入れ値のみで記載している業者が多発しております。
少し想像していただきたいのですが、お店で何かを購入した際、
レシートや領収書の金額は必ず購入した価格となり、
お店の仕入れ値では発行されませんよね？
買付代行サービスもそれと同じことで、
インボイス上の価格は仕入れ値の他に買付代行手数料など、
ご購入者様が支払った分の諸手数料は全て加算する必要がございます。
これを省いて仕入れ値のみでインボイスを作成することは脱税に該当し、
代行業者だけでなく、ご購入者様が被害を被るケースもございます。

当方ではきちんとBUYMAでの販売(出品)価格に則って
各発送書類等作成しておりますので、ご安心ください。

関税の金額は？ かからない場合もある？

関税の金額は日本での通関手続き時に決定されますので、
ご注文の際にご購入者様に明確な金額をご案内することが難しくなっております。
また、日欧EPA等の発効により、
関税額に関しては都度変更がなされております。

アイテムによって関税率は異なりますが、
だいたい商品価格の10-15%前後、
革靴などは高く、最大60%となります。
※別途輸入消費税及び立替手数料等が発生する場合がございます。
※更に細かく分けますと、個人使用目的での輸入の場合、
課税価格が1万円以上～20万円未満の場合は【簡易税率】、
20万円以上の場合は【一般税率】が適用されます。
詳しくは税関HP等をご参照ください。

また、課税価格が1万円以下の貨物については、
一部適用外となる品目を除き、関税・消費税は免除されます。
【適用外となる品目】
皮革製バッグ、革製手袋、履物、パンティストッキング、タイツ、革靴、編物製衣類(Tシャツ、セーター等)

下記URLもご参照ください。
【関税の金額を知りたい(BUYMAヘルプページ)】
https://qa.buyma.com/buy/pay/3105.html


また、あくまで噂レベルではありますが、
配送方法によっても関税のかかりやすさが変わってくるそうです。
当方で使用している発送方法は
国際郵便扱いとなる【Poste italiane (イタリア郵便局)】と、
国際宅配業者扱いとなる【DHL】の2種類となっており、
Poste italiane(日本国内では日本郵便が担当)では
【賦課課税方式】によって関税が決定されるため、
本来は課税対象であっても、実際には課税されないケースもあるそうです。

DHLのような国際宅配業者での通関手続きは
通常は業者が代行しているそうです。
その際の関税は、【申告納税方式】によって決まり、
納税申告は、宅配業者によって全ての荷物に関してなされるので、
基本的にほぼ100%の荷物で関税がかかるそうです。

とはいえ、基本的には対象商品であれば関税はかかるものですので、
配送方法の違いはあくまでご参考程度にしていただき、
ご購入者様各自のニーズに合った配送方法をお選びいただければと思います。
【各配送方法の違い】
https://www.buyma.com/buyer/7858518/post/277590.html

当方での関税の取り扱いについて

当方での出品アイテムは全てイタリアから発送しておりますので、
原則として全ての商品に関税がかかります。

関税負担表記で出品されているパーソナルショッパー様も多数いらっしゃいますが、
当方の出品アイテムではご購入者/受取人様にご負担いただいております。
（輸入消費税・地方消費税などの各種消費税、立替手数料など含め）
理由としては、関税出品者負担に設定した場合、
①ご購入者様が余分に商品代金をお支払いしてしまう場合がある
②ご購入者様の手間が増える
これらの2点が主となります。

まず、【①ご購入者様が余分に商品代金をお支払いしてしまう場合がある】について、
関税出品者負担で出品されているパーソナルショッパー様は、
基本的に関税額込みの価格で出品されている方が多数かと思われます。
先ほど記載したように関税額に関しては出品者側で正確な数字が出せないため、
少なくとも赤字にならない金額で設定されているショッパー様も多いのではないでしょうか？
また、BUYMAの決済手数料は購入額にかかってくるため、
関税込み出品アイテムの場合、関税額にも手数料が上乗せされます。
そうすると、【出品者側で関税負担】といえども、
ご購入者様が代金を多めに支払っている可能性も0ではありません。
また、こちらも先ほど記載したように、関税がかからない場合もございます。
その場合、ご購入者様は支払う必要のなかった関税分を余分に支払ってしまう結果となります。

続きまして、【②ご購入者様の手間が増える】についてご説明いたします。
当方が発送で利用している【Poste italiane】及び【DHL】について、
関税のお支払いが受取人様指定となっております。
そのため、関税類の支払いをご購入者/受取人様に一旦立て替えていただき、
その後、返金申請を行うとBUYMAを経由して出品者から返金という流れとなります。
詳しくはこちら：
https://qa.buyma.com/buy/ship-to-arrival/5295.html

つまり、関税出品者負担で購入した場合、
返金申請という1ステップが余計にかかってしまうわけです。

以上の2点の理由から、
当方での出品アイテムはご購入者/受取人様に関税のご負担をお願いしておりますので、
ご理解いただければ幸いです。
ただ、関税込み出品自体は可能ですので、
ご希望の方がいらっしゃいましたら指名リクエストよりご相談ください。

輸入種別【個人使用】と【商業使用】の違い

また、海外発送商品のお買い物に関しまして、日本では大まかに
【個人使用での輸入】と【商業使用での輸入】の2つに分類されております。
簡単に説明いたしますと、
完全に受取人様個人のみで商品を使用される場合は【個人使用での輸入】、
受け取った商品を有償無償問わず他者に譲渡したり
共同使用や他者への貸与等をする場合は【商業使用での輸入】となります。
【他者への譲渡】という部分がポイントとなっており、
ご家族やご友人等へのプレゼントとしての輸入や、
受取人様以外の方と共同輸入される場合も受取人個人での使用に当てはまらないため、
厳密には【個人使用での輸入】には該当いたしません。

【例】
○自分のみが着るためのワンピースを買う
→個人使用目的
○恋人へのプレゼントとして自分宛て送付で買う
→商業使用目的(海外から直接恋人宛に送付する場合は個人輸入目的)
○会社内での共同使用のためにコーヒーマシンを買う
→商業使用目的
※コーヒーマシン類の商業使用目的での輸入につきましては
食品衛生法等に抵触する恐れがございます。
○送料節約のため、友人と複数の商品を共同購入する
→受取人のみでの使用とならないため商業使用目的
○自分で使うつもりでコスメを輸入したが、合わなかったため他者に譲渡(販売)したい
→個人使用目的で輸入しているためNG
※化粧品類の譲渡・販売につきましては薬機法に抵触する恐れがございます。

この2つの何が違うのかといいますと、
ズバリ【関税の計算方法が異なります】！
個人使用目的の場合…課税価格×関税率
商業使用目的の場合…（製品価格＋送料＋保険代金＋その他、加算要素）×関税率
と商業使用の方が関税額が格段に高くなります。
また、個人使用目的の輸入は、商品価格を0.6倍した数値を
課税するための【課税価格】とすることが可能となるため
商業使用目的と比べるとかなり安くなります。

基本的にはBUYMAでご購入された商品は
税関で【個人使用での輸入】として処理されることが多いようなのですが、
個人使用目的で通関手続きをした商品を他者に譲渡した場合
日本の法律では違法となるそうですので、
プレゼントとしてのご購入時などは十分にご注意ください。
詳細やご不明・ご不安な点につきましては
各配送業者にお問い合わせいただくのが確実です。

また、個人使用目的での輸入品が商業目的での課税になっていた、
反対に商業目的での輸入品が個人使用目的での課税になっていた場合、
配送業者もしくは税関までその旨お問い合わせください。


ちなみに、先ほどの【例】の部分で出てまいりましたが、
当方で出品しているアイテムの一部に関しては
商業使用目的の場合各法律が関与してくるケースがございます。
主に
【食品衛生法】
【薬機法】
の2点となります。
※厳密には【電気用品安全法】も関わってくるそうなのですが、
PSEマーク付きのアダプターを挟めば問題ないようです。

予め許可を申請する必要があったりするようですので、
当てはまる場合はご購入前に各省庁にお問い合わせください。

最後に

以上、簡単にではありますが
関税や輸入種別について記載させていただきました。
詳細等省いたところもありますので、
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
また、詳しいことが知りたいという方は、
是非税関のHPにも目を通していただければと思います。

それでは皆様、BUYMAでのショッピングをお楽しみくださいませ！