その名の通り、カメラバッグとは本来カメラやレンズを傷つけないように収納するためのバッグを指します。カメラに合わせた四角い形状と、荷下ろしをせずカメラを取り出し構えられるようショルダーバッグスタイルになっていることが最大の特徴です。ファッションシーンではこの特徴を切り取り、『四角い形状のショルダーバッグ』をカメラバッグと定義しているブランドが多く、その無駄のないシンプルなフォルムとコンパクトなサイズ、使い勝手の良さで人気を集めています。
また、上記の特徴からブランド内でも比較的リーズナブルな価格設定がされていることも多く、手に取りやすいブランドバッグとしての一面も、見逃せない魅力のひとつです。
憧れのバッグブランドとして名が上がることも少なくないボッテガは、カメラバッグの展開数が多い稀有なブランドです。彼らを象徴するレザーイントレチャート(革の編み込み)はもちろん、柔らかなナイロンを使用したパデッドイントレチャートなど、スタイルに合わせて幅広いデザインの中から選べるのが特徴。どのモデルもイタリアの職人技が光ります。
ロエベのカメラバッグは、シボが表情を生み出すグレインカーフ(シボ革)と、まるでサテンのような滑らかで艶のあるサテンカーフの2種類のみと潔いラインナップです。どちらのモデルもハンドキャリーできる取っ手が付き、ロエベを主張するアナグラムが鎮座します。癖のないデザインで使い勝手がよく、ロエベのバッグの中では10万円台と求めやすい価格なのもおすすめしたいポイント。
マルジェラの中でも名作と名高い5ACシリーズ、そしてグラムスラムからカメラバッグが展開されています。5ACは巾着のように絞り込める口が特徴的で、他のカメラバッグと比べても個性的なデザインはまさにマルジェラならでは。CAMERA BAG VERTICAL(垂直・直立)と名付けられた、カメラバッグのデザインを受け継ぎつつ縦型にしたバリエーションも存在します。
MA CAMERA CASE と名付けられたロゴ付きモデルが定番のアミリ。ブラック基調のシンプルなデザインと、ロゴ入りのストラップが特徴的です。定番展開しているだけあり、シーズン毎に柄や素材違いが登場するので、お気に入りのデザインが見つけやすいかも。
カメラケースとして展開されるフェンディのカメラバッグ。ブラックを基調に立体的なFENDI ROMAロゴをあしらったモデルや、FFキャンバスを斜めに切り替えたダイアゴナルなど、フェンディの定番バッグとして長らくラインナップされています。
ブランド側が厳密にカメラバッグと謳っている訳ではありませんが、グッチにもカメラバッグの特徴を持つバッグは展開されています。オフィディアやグッチスプリームシリーズといったブランドを代表する定番デザインは、持つだけでコーディネートのポイントになること間違いなし。
シンプルなデザインが特徴のEVERYDAYシリーズからはもちろん、本気のカメラバッグさながらのSUPERBUSYシリーズなど、バレンシアガらしい世界観を存分に感じられるカメラバッグが揃っています。
トリオンフをエンボス加工したデザインなど、華美ではないささやかなデザイン性が魅力的なセリーヌのカメラバッグ。コーディネートにスッと馴染むハイクオリティな仕上げと汎用性の高い収納力で、思わず毎日手に取ってしまいそう。