大人な男性であれば一足は持っておきたい革靴。
古くからステータスを表す最も重要なアイテムの一つであるからこそ、絶対に手を抜けないアイテムです。
そんな革靴を、一流紳士靴ブランドやハイブランド、コスパブランドなどのブランド別だけでなく、
スタイルやトゥタイプ別等幅広い角度からご紹介致します。
定番人気革靴ブランド
オールデン
1884年アメリカ・マサチューセッツ州にて創業したALDEN(オールデン)。カスタムシューメーカーとしてスタートしたアメリカでも屈指の老舗ブランドで、矯正靴を展開していたことから足に優しく快適な履き心地のトラディショナルシューズという評価を今日まで築き続けています。オールデンの靴には英国靴やフランス靴の一流どころに見られる繊細さはなく、むしろアメリカ的な荒々しい作りですが、独特のフィッティングや流行とは無縁の独特な佇まいに多くのメンズが魅了されています。その中でも、モディファイドラストでVチップの54421、バリーラストでコードバンを用いたプレーントゥの990等はブランドを代表する人気モデルです。
ジョンロブ
卓越したアイデアと技術でその名を世に知らしめていた靴職人のジョン・ロブ氏が1849年にイギリスにて創業したJohn Lobb(ジョンロブ)。1902年には2代目がパリに支店を開設、そして1976年にはその技術の高さにほれ込んだエルメスがパリ支店を職人共々エルメス本店内に迎え入れ、1981年には既製靴の生産も開始しました。徹底的に品質を追求したその靴は、極上の革を用いるだけでなく、コンマ数ミリのステッチにもこだわり、一切の妥協を許さずに作られているとのこと。そんなジョンロブではPHILIPⅡ(フィリップ2)やストレートチップのCITY Ⅱ(シティ2)やダブルモンクのWILLIAM(ウィリアム)等が定番人気のモデルとして親しまれています。
ベルルッティ
1895年にパリでAlessandro Berluti(アレッサンドロ・ベルルッティ)が創業して以来、代々アーティストでもあり職人でもあるイタリア人のベルルッティ家によって受け継がれている最高級紳士靴ブランド。クラシックと伝統的技巧を絶対としながら、型にはまらない大胆さも追求し続けるアーティスティックな要素が、ウィンザー公、アンディ・ウォーホル、カール・ラガーフェルドなど名だたる著名人をも魅了してきた歴史を持ちます。抜群の伸縮性と磨くほどに輝きと味わいが増す「ヴェネチア・レザー」に色を重ねていくパティーヌと呼ばれる手法を開発し、深みのある独特な色つやを持つ革靴を生産しています。代表モデルはALESSANDRO(アレッサンドロ)やANDY(アンディ)、LORENZO(ロレンツォ)など。
パラブーツ
Paraboot(パラブーツ)は1927年にレミー・リシャールポンヴェールが良質な天然ラテックスを使用したラバーソールを製造し、同時にそのラバーソールを使った靴の製造を開始したことに起源を持つフランスの代表的シューズメーカーです。パラブーツの多くのモデルは登山靴にルーツを持つため、堅牢な仕上がりかつ足への負担も少なく疲れにくいのが特徴です。代表的モデルのUチップ「シャンボード」はノルヴェイジャン・ウェルト製法という約150もの工程を経た作りになっており、非常に丈夫で雨の侵入なども防いでくれる最強のオールウェザー仕様。ビジネスでもカジュアルでも合わせやすい汎用性の高さで日本国内にもファンが多いブランドで、チロリアンシューズのMICHAEL(ミカエル)やローファーのREIMS(ランス)といったモデルも高い人気を誇ります。
ジェイエムウエストン
1891年にフランスにて創業したJ.M.WESTON(ジェイエムウエストン)。素材・作り・履き心地に徹底的にこだわった革靴で高い支持を得ている名門中の名門ブランドです。肉厚のダブルソールや革自体の繊維を密にすることで傷つきにくくなっているアッパーを採用し、高い頻度で使い続けても長年履けるよう頑丈な作り込みがなされているのが特徴の1つ。また豊富な種類のサイズとワイズを展開しているのも特徴で、サイズは4ミリピッチ、ワイズは6~7種類展開されています。代表モデルは641 GOLF(ゴルフ)や677 HUNT DERBY(ハントダービー)、180 SIGNATURE LOAFER(シグニチャーローファー)など。
クロケットジョーンズ
靴メーカーが多く集まるイギリス・ノーザンプトンで1879年に設立されたCrockett&Jones(クロケットジョーンズ)。130年以上変わることのない伝統の靴作りの哲学を持ち、それが現在でも受け継がれ、 世界的にも最高紳士靴メーカーとしての地位を確立しているブランドです。世界中で最も多くの木型の種類を有する靴メーカーとして、靴作りのデザイン・バリエーションや素材選びについて優れたノウハウを有しているところが最大の特徴で、徹底した管理体制の下で約8週間かけて1足の靴を作り上げているとのこと。代表モデルはストレートチップのAUDLEY(オードリー)やタッセルローファーのCAVENDISH(キャベンディッシュ)など。
サントーニ
1975年にイタリア・マルケ州にて創業したSANTONI(サントーニ)。イタリアにおいてもイギリスにおいても、一流とされる革靴ブランドの多くが100年以上の歴史を重ねている中、サントーニはその半分以下の期間でトップブランドの仲間入りを果たしてます。専門のデザインチームや80人以上の手染め部門を持ち、靴のデザインによってグッドイヤーウェルト製法やベンティベーニャ製法などの技法を使い分ける実力派。ロングノーズと細身のスクエアトゥのストレートチップや、ブランドアイコンとして人気を博すダブルバックルが定番モデルとして注目されています。
エドワードグリーン
1890年にイギリス・ノーザンプトンにて創業したEdward Green(エドワードグリーン)。いまや数ある紳士靴ブランドの中でも世界最高峰の地位を得ていますが、一度倒産寸前にまで追いやられた過去も併せ持っています。1983年にイタリアで靴のデザイナーをしていたジョン・フルスティック氏が借金の返済+1ポンドでエドワードグリーンを買い取り、そこからデザインに洗練さを加えていったことで見事再建し、世界中で人気を博すブランドへと成長させました。フィッティングを最重要視した抜群の履き心地は、優れた木型(ラスト)と最高級カーフを用いることで実現。名作との呼び声が高い202という木型が全ての木型のベースになっており、CHEALSEA(チェルシー)やDOVER(ドーヴァー)等が代表的モデルとして親しまれています。
ヴァーシュ
ハンガリー・ブダペストにて1978年に設立されたVASS(ヴァーシュ)。世界でも少ないハンドソーン(手縫い)ウェルテッド製法で作られる紳士靴が『世界一の既成靴』と称されているブランドです。そんなハンドメイドの紳士靴で、第二次世界大戦以降衰退の一途をたどっていた東欧圏の靴づくりの文化の状況を打破し、その存在を世界に知らしめました。ヴァーシュはアンティーク大理石のような、独特のマーブル模様が特徴の高品質フルグレインカーフレザー『ミュージアムカーフ』を使った靴のラインアップが豊富な点も特徴の1つ。
チャーチ
1873年創業の英国靴の老舗ブランドChurch's(チャーチ)。実は他の英国靴ブランドが得ている英国王室御用達(ロイヤルワラント)を得ていませんが、これほどまでにその名が知られているのは英国靴としての独特の風格を持っているからに他なりません。2000年にはプラダの傘下に入り、新しい木型を発表。以後、伝統的なスタイルだけでなくトレンドを加味した靴も数多く手がけています。Burwood(バーウッド)というウイングチップ(フルグローブ)のモデルにスタッズを用いたアイテムは、男性のみならず女性からの支持も厚い1足です。代表モデルはストレートチップのCONSUL(コンサル)やプレーントゥのSHANNON(シャノン)など。
チーニー
イギリス・ノーザンプトンで1886年に設立されたCHEANEY(チーニー)。100年以上続く歴史の中でチャーチやプラダの傘下に入っていた過去も持っていますが、現在は独立ブランドとしてグッドイヤーウェルト製法を用いて高品質な革靴を展開しています。その技術力の高さから、多くのメーカーやセレクトショップに認められ、日本の人気セレクトショップの別注モデルを製造していることでも有名です。人気モデルは英国らしい重厚な雰囲気を醸し出すWILFRED(ウィルフレッド)や、ミリタリーを由来に持つカジュアルなシーンに最適なCAIRNGORN(ケンゴン)Ⅱ Rなど。
トリッカーズ
一流シューズメーカーが点在しているイギリス・ノーザンプトンの中でも、180年以上という特に長い歴史を持つTricker's(トリッカーズ)。1人の職人の手によって最初から最後まで同じベンチに座って作られている『ベンチメイド』という製造方法がトリッカーズの大きな特徴で、カントリーブーツやウイングチップシューズがブランドの代名詞として長く愛されています。厳選された上質なカーフスキンを採用しているところも特徴の一つで、特にブラウン系のレザーを用いたシューズのエイジングは顕著で味わい深いものがあります。元々は野山を歩くことを想定してダブルレザーソールで作られたウイングチップのBOURTON(バートン)は、ブランドを代表するモデルとして親しまれています。
高コスパブランド
¥10,900~
1825年にイギリスで小さなスリッパの製造会社としてスタートし、現在はカジュアルシューズの世界的ブランドにまで成長したクラークス。Wallabee(ワラビー)やDesert Boot(デザートブーツ)、Natalie(ナタリー)といった名作を次々と世に送り出し、年齢・性別を問わず幅広い層から支持され続けています。
¥12,900~
アメリカの老舗シューズブランド、ジーエイチバス。世界で初めてローファーを作った会社として知られています。その中でも高い人気を誇る「WEEJUNS(ウィージャンズ)」というローファーのシリーズは、ノルウェーの木こりたちが履いていた靴をデザインソースに作られたため「ノルウェーの」という意味の「WEEJUNS(ウィージャンズ)」と名付けられたとのこと。
¥10,160~
8ホールブーツがアイコンシューズとして親しまれているイギリス発ブランド、ドクターマーチン。日本でもおしゃれメンズの足元に欠かせない定番ブランドとして親しまれており、その中でも3ホールのレースアップシューズ1461やタッセルローファーADRIAN(エイドリアン)の2モデルが高い人気を誇ります。
¥12,700~
職人的な技術とモダンな要素を組み合わせた紳士靴ブランドとして、1928年にアメリカのシカゴで誕生したコールハーン。ドレッシーさと高い機能性を融合させたシューズブランドとして、世界中で親しまれているブランドです。革靴ではランニングシューズさながらのソールを使った機能性抜群のアイテムから、内羽根式のフォーマルなドレスシューズまで幅広いアイテムを展開中。
¥16,700~
1946年創業のフランスのCLEON社が手がけるブランドの一つ、クレマン。ミリタリースペックの基準をクリアした実用性に加えて、フランス製ならではの端正なデザインと上質な素材感で、多くの人々に評価されているブランドです。流行に左右されないデザイン且つ、オン・オフ問わず使える点も人気の秘訣です。
¥15,800~
170年の歴史を持つアメリカントラッドの紳士靴ブランド、ジョンストンアンドマーフィー。ウイングチップやストレートチップ、プレーントゥ等、デザインラインアップが豊富なので、使うシーンに合わせてお好みでお選びいただけます。また本格的な作りの革靴でありながらも1万円台から手に入るというコスパの高さも見逃せないポイント。
¥11,900~
シンプルで使いやすいビジネスシューズがお手頃価格で展開されているカルバンクライン。ダービーシューズからローファーまで、様々なシーン・コーデで使いやすいプレーンなレザーシューズが1万円台から手に入ります。スムースレザーだけでなく、パテント(エナメル)やスエードといった素材のラインアップが豊富なところも人気の秘訣です。
¥12,200~
1972年にカナダ・モントリオールでスタートしたアルド。シューズとバッグ・アクセサリー類をメインに展開するブランドで、革靴はフォーマル・カジュアル問わずトレンドを取り入れたアイテムが揃います。デザイン性はもちろん、本格的な革靴が2万円台で手に入るというコスパの高さもおすすめのポイント。
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