2017年冬のメンズダウンジャケット&ロングコート

MB's STYLE GUIDE
現役メンズバイヤーが伝える 洋服の着こなし&コーディネート診断

「論理的に」説明するファッション指南

こんにちは、ファッションアドバイザー/ブロガーのMBです。

私は日頃ブログやベストセラー書籍「最速でおしゃれに見せる方法」(扶桑社)などで、「論理的に」説明するファッション指南を行なっております。
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この冬選びたいダウンジャケット・ロングコート
着こなしやモノ選びの「正しい認識」を教えます

TOPIC1

ダウンジャケット編

ダウンジャケットだからと「アウトドア過ぎる」のは街着では禁忌??

「ダウンジャケット」と聞いてどんなスタイルを想像するでしょうか。モコモコとした凹凸、防寒性を意識したボリューム感、ポケットやフードやファーなどの機能的なディティール・・・街着としての市民権は得ているものの元々アウトドアから派生してきたダウンジャケットはどうしても「野暮ったい印象」を捨てきれません。

12月、1月の冬本番の時期に街を歩くと、お世辞にも「美しい」とは言えない着こなしをしているダウンジャケット男子を多く見かけます。モコモコとしたボリューム感が強すぎたり、ゴツゴツしいブーツや「暖パン」などの機能服でまとめてしまったり、アウトドアの野暮ったさを拭いきれていない人が多いもの。

「街着」にはバランスが求められます。アウトドアやミリタリーやスポーツやスーツなど各ジャンルはそれぞれの目的の元に統一した着こなしをすれば良いですが・・・街着だけは違います。

「なぜ違うのか。それはそもそも「街着のために」作られた服が存在しないからです。ダウンジャケットはアウトドアのために、M65は軍事のために、スニーカーは競技のために、スウェットはトレーニングのために、スーツはビジネスや冠婚葬祭などのために、それぞれ「目的」があって作られている服です。しかし街着はそれらを集合させたもの、だからこそ「バランス」が必要なのです。

バランスを逸して「アウトドア全開」でコーディネートすればそれは最早「登山用のスタイル」です。「ミリタリー全開」でコーディネートすればそれは最早「軍人」です。「スポーツ全開」なら競技選手だし、「ドレス全開」ならビジネスマンです。そうさせないように「バランス」を求められるのが街着です。異なる目的着を寄せ集めておしゃれを作るのが街着なのですから、「バランス」が大前提となるのです。

だからこそ「ダウンジャケット」を街着として美しく着るには「いかにアウトドアの印象を拭い去るか」が肝となります。もちろん要素として残すのは構わないですが、街着としてミックスするからにはある程度アウトドアな印象を薄めなければなりません。それが出来ないと「野暮ったい」という言葉でまとめられてしまうわけです。

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ですから、ダウンジャケットを着用する際は「機能的で動きやすいデニム」などでも良いですが実は「スラックス」などを合わせた方がしっくり来るはずです。

アウトドア特有の野暮ったさを消すには「逆の要素」を当てるのが一番です。機能服の逆は格式美であるドレスウェアです。「ミックス」という論理のもと考えれば、合わせるアイテムは自然と定まって来るはずです。

ダウンジャケットに合わせるならこんな靴がオススメ

無論、別に「ダウンジャケットには絶対にスラックスを合わせなければいけない」というワケでもありません。どこかでバランスを取ることをすれば例えばデニムを穿いてもOKです。

例えばデニムを選んだら足元を変えてみると良いでしょう。デニムにはワークブーツ、ダウンジャケットにはトレッキングシューズといった「同一カテゴリ」から持って来る様に考えがちな人は多いですが、ヨーロッパでは「街着」という概念がすっかり根付いているためそういった着こなしはあまり見られません。「ミックスしてバランスをとる」ということが自然に出来ています。

ダウンジャケット×ドレスシューズ

例えば足元にドレスブーツを合わせるのも良いでしょう。定番中の定番ですが「Saint Laurentサンローラン」のチェルシーブーツなどはスーツスタイルでも使えるほどボディコンシャスで美しい作りです。

私も長年使っていますがこれほど綺麗なシルエットの靴はありません。野暮ったくなりがちなダウンジャケットを使うなら、いっそ足元はこうしたドレスブーツを組み合わせるのも良い選択でしょう。

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ダウンジャケット×ワークブーツ

「Saint Laurentサンローラン」ほど綺麗なブーツに抵抗があるというのなら、ワークブーツなども良いでしょう。

「ワークブーツ」と言ってもガッシリとした肉感のある言葉通りの「ワーク」な印象ではなく、ドレスウェアとマッチするようなツヤ感ある素材や細身のフォルムを選ぶのが賢いです。

「BALENCIAGA/バレンシアガ」のレースアップブーツはワークなデザインを残しながら綺麗な素材と美しいフォルムを実現しており、「ワーク」も「ドレス」もどちらの要素も兼ね備えた万能な一足。

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これならダウンジャケットと組み合わせても、またチェスターコートなどのドレスウェアと組み合わせてもバランスを逸しすぎることはないでしょう。

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ダウンジャケット×革靴

ちなみに革靴は・・・今は安いものも沢山出ていますが、案外「1,2万円の手頃な革靴」を買って使い続けるより、「10万円台の革靴を買って10年以上覚悟して使う」方が満足度は高いように思えます。もちろん人それぞれ色んな選択があってしかるべきですが。

革靴は基本的に修理が出来ます。高級品であればフォローの態勢は万全で、何かトラブルがあればすぐに修理対応が出来ます。例えばソールは減ろうが穴が開こうが修理はできます。擦り傷などいくらでも誤魔化すことができます。

ヨーロッパの人はソールやヒールを交換したり、傷を補修修理したり「おじいちゃんが履いていた革靴を受け継いで今でも使っている」なんて例が大変多いです。(向こうは「受け継ぐ」文化があります)きちんと修理補修すれば長く使えるものなのだから、満足いく高いものを買って大事に大事に愛してあげることは決して「無駄づかい」ではないと思うのです。

長年アパレルでエンドユーザーに接してきて、日本人は何年持つのかと、「廃棄」が前提にありすぎる。ニットだってTシャツだって補修の仕方次第で長く愛することもできます。「製品としての耐久性」以上に活用することだって可能です。「何年持つか」ではなく「いつまでも使う、世代を超えて受け継ぐ、そのために大事に使う」といった西欧的な観念が根付くと、「昔のものを今風に見せる着こなしの工夫」「補修や修理などの正しい知識」が生まれ、結果的に日本にファッションという文化が芽吹くのではないのかなと思っています。大量生産大量消費から心や感性を解放した時に、おしゃれという文化は生まれるのかもしれません。

使い回しやすいダウンジャケットとは

随分大げさな話になりましたが、ここで「使い回しやすいダウンジャケット」を解説します。

先ほども説明した通りですが「いかにアウトドアの匂いを消すか」がダウンジェケットを街着で美しく使うポイントとなります。だとすると「アウトドアの文脈」から少し離れたデザイン・素材の方が使いやすいと言えるでしょう。

例えばこちら。定番「CANADA GOOSE/カナダグース」

MB's STYLE GUIDE CANADA GOOSEのダウンジャケットを見る >

同じダウンジャケットでも「少し着丈の長いコート風のもの」を選ぶと街着では合わせやすいはずです。着丈が長いのはフォーマルの象徴です。タキシードやモーニング、スーツのジャケット、外套となるロングコートなどフォーマルなものは全て着丈が長い傾向があります。一方でGジャンやダウンジャケットなどを始め多くのカジュアルウェアは着丈が短いものです。これは「機能面」から考えれば当然の話ですね。フォーマルは機能ではなく格式美、カジュアルな機能を優先するために起こる対比です。

街着として美しく映えるのは「アウトドアの匂いが適度に消えたダウンジャケット」です。それを上述の通りブーツなどの着こなしで表現するのも結構ですが、「ダウンジャケット単体」でそれが実現できているのならデニムを合わせてもスラックスを合わせてもある程度「バランス」が成立する理屈になります。

だとすると「ドレスウェアに近いダウンジャケット」を選べば良いわけで、その答えの一つが「着丈が長いダウンジャケット」となります。

とりわけ「CANADA GOOSE/カナダグース」の場合、着丈だけでなく表面の凹凸やボリューム感も他ブランドと比べて少なく街着として使いやすい様にバランスを取っています。こうしたアイテム選びをすると失敗は防げるはずです。

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もちろん王者「MONCLER/モンクレール」などでも着丈が少し長いダウンジャケットはあります。

こちらのモデル【CLUNY】はフィット感も強く細身の作り。とてもダウンジャケットには見えません。アウトドアの匂いが程よく消されたデザイン、これならデニムでもスウェットパンツでも違和感を覚えないでしょう。


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無論「着丈」に着目するのは一つの手段にすぎません。他にも例えば「ボリューム少ないものを選ぶ」「ジャケット型のものを選ぶ」「パーツまで全て黒で統一されたものを選ぶ」など色々な方法はあるでしょう。

また野暮ったいアウトドアな印象のダウンを「着こなしでカバーする」のもアリです。こうした無数にある選択の中で「どれを選ぶか」が個性に繋がるとも言えます。

おしゃれの原則や法則を意識しながら、趣味嗜好に合わせて考えていくと自分が本当に満足できる着こなしに繋がるはずです。


ダウンをすべて見る >

TOPIC2

ロングコート編

ダウンとは逆に「ロングコート」はどんなアイテムを選ぶべき??

カジュアルなダウンジャケットの話をしたので、逆方向のドレスコートの話も少ししておきましょう。先ほど「アウトドアの匂いを程よく消したダウンジャケットが使いやすい」と書きましたが、これは翻ってドレスコートなどでも同じことが言えます。

ガチガチにドレスに寄せたキメてるコートなどももちろん良いですし、それをカジュアルな小物やインナーなどで崩していく「バランスの作り方」も大変面白いです。しかし着こなしに自信のない人は上述のダウンジャケットの話と同様に「ドレスの匂いを程よく消したドレスコート」を選ぶのが良いでしょう。

「ドレスコートにカジュアルな要素を入れるアプローチ」などそれこそ無数に存在します。例えば「ドレス」特有の要素である「襟をとったノーカラー」などもそうですし、最近トレンドの「ビッグシルエット」などもそうですね。体にフィットさせたシャープシルエットであることがドレスの命題ですがそれをストリートライクにビッグサイズにしてみるというのも一つの「バランス」です。

個人的には「GIVENCHY/ジバンシイ」のチェスターコートがお気に入り。ダブルブレストといった最も畏まった礼服のディティールを備えながら、赤いパイピングでカジュアルなアプローチを加えたのがこちらのコート。

重厚なダブルブレストのデザインと相反するような印象的な赤糸が面白い。これならスラックスと合わせてもキメすぎにもなりにくい。しかしデザイン自体は極めてオーセンティックなチェスターコートですから、着こなし次第でトレンドに左右されず長く愛用もできるでしょう。それこそ「世代を超えて受け継ぐ」ようなことも。

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ややアバンギャルドなアプローチになりますが、「Maison Margiela/メゾンマルジェラ」のコートは今期展開されているコートの中でも特別気に入っている「個人的マストバイ」品。

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あまりにもシンプルなチェスターコートをパッチワークでカジュアルな要素を入れているアイテム。まるで作りかけのチェスターコートの様なアンフィニッシュドなアプローチにも見られます。一度完成しているものを再解釈し脱構築し、新しい価値を創り上げるマルジェラお馴染みのデザイン手法。

「完成された」ドレスをあえて未完成にすることで、そこにカジュアル性を見出し「着まわしやすさ」を与えてくれます。何も考えずにテキトーなスラックスと合わせるだけで美しく見える唯一無二のコート。一見芸術品のようですが、紐解いてみると極めて論理的で構築的なアプローチであり、だからこそ私には緻密に計算された「建築物」「構造物」の様に感じるのです。(二次元から三次元を作るという意味においても建築とファッションは近いジャンルです)

ドレスなロングコートにはこんな靴がオススメ

最後にドレスライクなコートを「着こなしでバランスをとる」方法を教えましょう。これもまた色々な選択肢がありますが、一つは「足元でバランスをとる」ことです。先ほどのダウンジャケットに対するドレスブーツと同じですね。

足元は存外に目立つものです。「おしゃれは足元から」和の文化から生まれた言葉ではありますが、実は洋服の文化においてもこの言葉は通用します。

足元は先端部分であり視線が止まる箇所です。視線がとまるからこそ注目を集めやすく重要度が高いもの。海外スナップなどを見るとチェスターコートや黒細身パンツなどでドレスライクにまとめたスタイルに「足元だけ派手なスポーツスニーカー」といった着こなしが目につきます。これはまさに「先端の印象」を利用したバランススタイル。ドレスライクにまとめても目立つ足元で崩せばバランスが取れるというわけですね。

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「Maison Margiela/メゾンマルジェラ」の定番「ジャーマントレーナー」はドイツ軍のトレーニング用に開発されたスニーカーがデザインソース。

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近年のマルジェラはこの靴にあらゆるデザイン性を付加して実に様々なバリエーションを発売しています。

どれも名作の域だと思いますが、私が特に気に入っているのはこちらのモデル。期間限定数量限定で展開されているマルジェラファン垂涎の一品ですが、ペイントがモノトーンで表現されており、またスニーカーのレザー自体もウォッシュをかけていないツヤある美しい風合いで作られています。ヴィンテージライクなアプローチが得意なマルジェラだけに、ここまで綺麗にまとめたモデルは珍しい。

「色は使えば使うほどカジュアルになります。スニーカーにアクションペインティングを施したカジュアル要素たっぷりのスニーカーですが色を抑えて素材にツヤあるものを選ぶことでわずかにドレスな印象がつき、何にでも合わせられる万能品に進化しています。限定じゃなく通年展開して頂きたいくらいです。

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「最近街でもちらほら見かけるようになった高級スニーカー「Golden Goose/ゴールデングース」のスニーカーもオススメ。

アディダスなどで見かけるようなシンプルなフォルムとデザインですが、このブランド特有のスターデザインを入れてあったり、ヴィンテージライクなアプローチが施してあったりと個性を感じます。チェスターコートにスラックスなど「キメすぎ」なコーディネートのバランスをとるならこんな風に主張の少しある靴を選ぶと良いでしょうね。

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今回はダウンジャケットとブーツ、ロングコートとスニーカーといった異なる二つのジャンルから話を進めました。
ショッピングのご参考になれば幸いです。




MB
PROFILE
MB
ファッションバイヤー/ファッションアドバイザー/ファッションブロガー/作家
アパレル店舗スタッフ・店長、マネージメント、バイヤー、コンサルティング、EC運営など多岐にわたる経験を持つ。
現在は自身の会社代表としてプロバイヤーや企業コンサルタントなどの傍ら、ブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」を運営。
発行する有料メルマガは個人配信者としては日本一の規模を誇る堀江貴文氏を抜いて1位に輝いた。
出版する書籍は軒並みベストセラー、関連書籍含む累計刷数は60万部を突破。
「最速でおしゃれに見せる方法」(扶桑社)はamazon最高3位をマーク、
過去10年最も売れたメンズファッション書籍として認知されている。
監修するファッションHOWTO漫画「服を着るならこんなふうに」(KADOKAWA)は2017年春現在累計40万部突破。
連載は週刊誌「週刊SPA!」を始め多数。
名実共に日本を代表するメンズファッションブロガーである。
プロフィールの詳細はこちら(公式サイト)
公式サイト

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