2020/07/17
最近のイタリア
コロナ禍後のファッション
ご存知のようにイタリアはコロナウイルスによって大きな被害を受けました。
多数の死者を出してしまったことは勿論、今までの習慣が破壊され、精神的な拠り所を失ってしまったことに強いショックを受けています。
家族以外と会うことを禁止された日々が終わっても、以前の生活は帰って来ませんでした。日常的な挨拶だったキスやハグが出来なくなり、それでも「肌のふれあい」が無ければ生きていけないこの民族たちは、肘と肘、拳と拳を突っつきあわせて笑い、平静を装い、心の均衡を保っています。
この数か月間、閉ざされた生活を送っていた間に、ファッションに関する意識も変わってきました。エコロジーの意識が高まり、自然と触れ合う機会をファッションの中にも探しています。
トップブランドのデザイナーたちは、すぐに時代遅れになってしまうものより、エッセンシャルな美とは何なのかを追求するようになってきました。
また、テレワークにより仕事場とプライベート空間の区別がなくなってしまったことにから着心地の良さと程よい緊張感を保つアイテムを求める人が増えています。
週末には、散策やハイキングに出かけ、ゆったりとした空間の中でお喋りを楽しみます。
まだまだ、問題は山積みですが、出来ることの中で感謝の気持ちを持ちながら人生を楽しんでいます。
大切な人、大切な時間、大切なアイテムを大切にしたい、と心から思う今日この頃です。
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